「新規事業の中止、撤退基準づくり研究会」
開催日程 :2023年1月19日(木)~ 全3回
研究会の目的
新規事業開発において、「企画推進テーマを中止する」、また「事業化したテーマから撤退する」という決断は難しく、その基準作りは現在でも重要な課題となっています。たとえば、撤退基準として「3年で単年度黒字、5年で累損一掃」を設けている企業がありますが、その通りに運用されることはほとんどなく、形骸化している例をよく見かけます。すなわち、そのような基準は実態に則していないということです。
本研究会は、この難しい課題である新規事業の中止、撤退の基準作りを目的として開催するものです。
検討にあたっては、いくつかの重要な仮説があります。そのひとつは、すべてのテーマに共通する基準を作るという発想を捨て、テーマの特性の違いによって基準を変えるというものです。従って、中止や撤退の基準づくりという観点から、どのようにテーマを分類、構造化するかは重要な検討課題になります。
もうひとつは、撤退基準においては、「3年で単年度黒字」などの売上・利益ではない別の観点での基準を設ける方が形骸化にしくいという仮説です。では、「どのような基準が有効か」を検討しくことになりますが、これも事業の特性によって変わることが考えられます。
そして3つ目は、必要となる要素のすべてが揃っていないと新規事業は成功しないという仮説です。ステージゲートを設けてテーマを進めるか、中止するかの判断をしていきますが、ステージ毎に成功に必要な要素の不確実性を下げていくことが重要になります。従って、不確実性の判断が重要な課題となります。
まだ、いくつかの仮説はありますが、それらの仮説を元に新規事業の中止、撤退の基準づくりに向けて検討していきます。
なお、本研究会は、弊社にて検討会の準備を行い(たたき台を作り)、そのたたき台を基に参加者と検討していくという進め方をします。新規事業の重要なマネジメント課題である中止と撤退基準の考え方を体系的に得られる会になるものと考えます。
様々な業種やビジネスレイヤーの企業のご参加をお待ちします。
よろしく、ご参加のほどお願い致します。
検討のイメージ
下流側である「事業化したテーマの撤退基準」から「企画推進テーマの中止基準」、そして「テーマ評価の考え方」へと、順次下流側の方に向かって検討を進めていきます。
テーマの中止、撤退基準は、テーマ評価と連動します。そのため、新規事業のテーマ評価の考え方の見直しが必要になると考えます。