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更新日 2017-12-22

もっと身近にスピンオフ 〜スピンオフの実践的解説〜

第2回 「『スピンオフ』の言葉の理解」

株式会社リーディング・イノベーション
芦沢誉三(あしざわ よしぞう)


 5月9日(金)のNHKの番組で、平沼大臣がスピンオフ・スピンアウトを奨励 する発言をしました。スピンオフが大きな流れになりつつあることを感じていま す。

   ところで、「スピンオフ」は、人と技術や事業を親元企業から切り出す、ひと つの戦略と捉えられます。しかし、これに類する戦略用語がいつくかあります。 たとえば、MBO、カーブアウト、そして、スピンアウトなどです。  今回と次回の2回にわたり、これら用語と比較して、スピンオフとはどのよう なものなのかということを再度認識したいと思います。

 まず、MBO(Management Buy Out)ですが、これはご存知の通り、事業に携 わっていた経営陣による、事業や子会社の買取りです。従って、親元企業から見 れば、事業、もしくは企業の売却ということになり、売却の相手の中心が、その 事業に携わっていた中核人材であったという捉え方ができます。一部、親元企業 が株式を保有することもありますが、基本的には、売却戦略のひとつの形態と言 えます。

 次に、カーブアウトという方法ですが、これは、親元企業が大半の資本を持っ たまま事業を切り出し、あらたな関連会社をつくるというものです。親元企業の 狙いは、切り出した企業が上場することによるキャピタルゲインです。上場が主 たる目的になりますから、優良な事業が対象となります。

 これら、2つの戦略は、お分かりの通り、ほとんど100パーセント親元企業の意 思に基づいて実行される戦略と捉えられます。  実は、スピンアウト、スピンオフはこの部分に大きな違いがあると言えます。 次回は、MBOとカーブアウトを踏まえ、スピンアウトとスピンオフについてご 説明します。

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