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更新日 2017-12-22

欲求の本質に迫る

第1回 「トリビアの泉の不思議 その1」

株式会社リーディング・イノベーション
芦沢誉三(あしざわ よしぞう)


 同じ人間でありながら、人は他人の欲求をつかみきれないものです。しかし、新商品や新規事業開発を行っていく以上、欲求の本質を考察する場面は必ず出てきます。すなわち、欲求の本質に迫ることは、避けては通れない道と言えます。

 今回より、新シリーズとして「欲求の本質に迫る」と題して、人間の欲求の本質に近づくお話をしていきたいと思います。
 第1回は、「トリビアの泉の不思議その1」です。

 フジテレビのバラエティ番組である「トリビアの泉」が大変人気を博しています。この番組は、日常生活にはほとんど役に立たない“ムダ”な情報を提供し、その情報に対して、出演者が意外さや驚きの度合い(へぇ〜と思う度合い)の点数をつけるという番組です。
 この番組で取り上げられる情報は、たとえば次のようなものです。

 「嫌な奴と嫌な奴がいると、皆殺しになる」とは、どういうことでしょう。
 正解は、「いやなやつ(18782)+いやなやつ(18782)=みなごろし(37564)です。」というようなものです。

 この正解を聞いた出演者は、「あ〜、なるほど」と一種の感心をし、驚きの度合いに応じた回数の“へぇ〜ボタン”を押すという具合です。

 あるいは、ブルース・リーが主演し大ヒットした「燃えよドラゴン」という映画がありますが、この映画の中でバックに使われている音楽は、大変闘争心がかき立てられるリズムに、「アチョ〜」という叫び声が乗ったものです。決して歌とは言えない音楽です。

 ところが、カラオケの曲にこれと似たような、歌詞のない叫び声だけで歌う?曲があるといういうのです。そして、実際にその曲を聞いた出演者は、勢いよく “へぇ〜ボタン”を押すという具合です。

 一般に、情報番組と言えば、いかに生活に役に立つ情報を提供するかが大切と思われ、各局共、役に立つ情報を懸命に集めています。ところが、現実には役に立たない情報を提供している番組の方が、人気があるのです。
 さて、この事実は、どのように分析できるでしょうか。事実を通じて、欲求の本質に近づいていきたいと思います。

 この続きは次回に。

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