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更新日 2017-12-22

欲求の本質に迫る

第14回  「お笑いタレントから政治家になって人気が出る 不思議その1」

株式会社リーディング・イノベーション
芦沢誉三(あしざわ よしぞう)


 先日、宮崎県の東国原知事が韓国に行かれた様子をテレビで放送していました。
その中で、韓国に観光で来ていた奥様方が、「ひがしさま〜」、「知事さま〜」と言って写真を撮る、あるいは、手を振るなどの映像が流れていました。
 親しみの中にも尊敬の念を持っていることが、このような行動に現れているように感じました。要するに、人気があるなあといことを改めて感じた次第です。

 お笑いタレントの時には、それほどではなかったのに、知事になって間もなくで、何故、これほど人気者になったのでしょうか。今回は、このことについて、Deep Thinkingしてみたいと思います。

 俳優やスポーツ選手から政治家になった方も多くいますが、人気の程度は、お笑いタレント出身の方が高いように感じます。その理由として、ひとつ考えられることは、ギャップの大きさです。すなわち、意外性ということです。

 思っていた(期待していた)よりやるじぁないか、と感じたことが魅力的に感じ、それが人気につながったのではないかということです。

 実は、異性のことを好きになる要素にひとつに“意外性”があるのです。「ちょっと見た印象は暗くて近づき難いのだけど、話してみたら結構面白いいの。」というような話をよく聞きますが、まさに、これが意外性に惹かれたということです。人は、無意識のうちに人に対して仮説を立てるようです。その仮説が外れた時に、脳が興奮するのです。

 ところで、新商品や新規事業の企画の際には、仮説を検証するという活動をよく行いますが、この場合は、仮説通りの結果が出た時に喜ぶ傾向があります。しかし、仮説が外れたということは、真のニーズに近づいたということでもあり、むしろ、意外な結果を喜んだ方がいい場合もあるかもしれません。

 「仮説は、検証するのものではなく、覆されるもの」という考え方も大切かもしれません。

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